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ボツリヌス療法をご希望の方
     
 
脳卒中や脊髄損傷に代表される神経の病気では、「痙縮」といわれる手や足の筋肉の固さが残存し、生活の妨げになることがあります。
○ 手が固くて、着替え・爪切り等が大変
○ 歩いている時に肘や手首が変に曲がってしまう
○ 足が固いせいでうまく歩けない、使っていた装具が合わなくなってきた
○ 足がきれいに地面につかず、痛みがあったりバランスが悪い
これらは痙縮が日常生活動作に及ぼす悪影響の一例です。この「痙縮」は 病気になってから数カ月〜数年単位で増悪することもあります。
ボツリヌス療法は日常生活の阻害となっている固い筋肉に「ボツリヌス毒素製剤」を注射することにより、この「痙縮」を軽減し、痙縮によって起きていたさまざまな不具合を取り除くことを目的とします。
ボツリヌス療法では一回の注射で2〜4ヶ月程度の効果が得られます。  効果が減少した際には再治療を検討します。
 

肘や手関節が曲がった状態は、手を有効に使えないばかりか更衣をはじめとするさまざまな動作の妨げとなります(右図)。

手指が過剰に屈曲していると、手掌が不潔な状態になりやすく、爪切り等も困難になります(右図)。

右図は足関節の内反尖足といわれる状態です。

足関節が下につっぱった状態は歩行時のバランスの悪化を招き、しばしば疼痛の原因にもなります。
 
1.受 診
  事前に外来受診の予約をお願いします。(相談室直通: 047-453-9019
  当院にかかられた事のない方は、現在通院をしている病院からの紹介状や飲まれているお薬のお薬手帳を持ってきて頂く必要があります。
   
2.初回診察
  担当医がご病気の経過を確認し、現在の身体状況を確認します。
  ご本人の苦痛となっている症状が痙縮によってもたらされており、   ボツリヌス療法により原因となる筋肉の緊張をとることで改善が得られると
考えられた場合には、具体的な治療の説明、日程の調整を行います。また、その際に「試験ブロック」を行う事があります。
   
 
試験ブロックとは・・
  ボツリヌス療法は一度行うと良い効果があっても、 悪い効果があっても数カ月持続してしまうため、あらかじめどのような効果が得られるかを確認
する目的で試験ブロックを行う事があります。 試験ブロックでは局所麻酔薬をボツリヌス療法と同じ手技で注射することによりボツリヌス療法で得ら
れる効果の確認をします。この局所麻酔薬の効果は2〜3時間で消失します。
   
3. 治療当日
 
当日はお食事等の制限はありません。

治療では、日常生活動作の妨げとなっている痙縮の強い筋肉に「ボツリヌス毒素製剤」を注射します。
注射の際は筋肉の正確な位置を確認する目的で通常は電気刺激を行います。注射は数箇所に行います。

手の治療、足の治療でかかる時間は異なりますが、多くは20〜40分以内に終了します。

治療効果は通常2〜4日程度で出現し始め、10日〜14日位で一定となります。
4. 治療後2〜3週間
  再度、外来受診をして頂き、効果の確認をします。
   
5. 治療後3カ月以降
  ボツリヌス療法の治療効果の減少が見られるようであれば再度の治療を検討します。
   
*その他、気になることがありましたら、相談窓口もしくは当院担当医師にお問い合わせください。