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院長あいさつ Greeting

あいさつ

東京湾岸リハビリテーション病院 院長近藤 国嗣医学博士(業績:外部サイト
慶應義塾大学医学部 客員教授
(リハビリテーション医学教室)
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公社)日本リハビリテーション医学会
専門医・指導医・理事
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一社)日本生活期リハビリテーション医学会
監事
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一社)日本リハビリテーション病院・施設協会
副会長
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一社)回復期リハビリテーション病棟協会
理事
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一社)全国デイ・ケア協会
会長

 東京湾岸リハビリテーション病院は、首都圏において回復期・生活期リハビリテーションを必要とされる方に、科学的根拠のある良質かつスタンダードなリハビリテーションを提供すること、さらには先端的リハビリテーション治療を実践することを目的に2007年 3月に開院し、17年目を迎えました。

 現在、12名のリハビリテーション科医(リハビリテーション科専門医7名、整形外科専門医1名、脳神経外科専門医2名:重複あり)をリーダーとして、約120名の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、約110名の看護師・介護スタッフが協働して「再びより高い身体機能と生活動作・活動を獲得すること」を最大の目標に、チーム医療を実践しております。
 先端的リハビリテーション治療では、手の麻痺治療センター室を設置し、ロボットや電気刺激、さらに修正CI療法を組み合わせた上肢麻痺の治療を行っており、歩行訓練では歩行訓練ロボットを活用したリハビリテーション治療も実施しています。
 また、当院退院後に復職・新規就労を希望される方には、就労支援担当リハビリテーション科医・リハビリテーション専門職等で構成される「就労支援チーム」が、患者さんそれぞれの状況に応じた復職支援を、入院中から退院後まで行っております。

 当然ですが、退院=回復の終了ではありません。リハビリテーションを継続することにより、身体機能、生活動作・活動は長期にわたって回復します。このため、当院ではリハビリテーション科医による外来定期診察に加えて、外来・訪問・通所リハビリテーションを提供しています。その中でも、通所リハビリテーション(デイケア)事業所である東京湾岸リハビリテーションセンターでは、理学・作業療法士そして言語聴覚士を12名配置して、総合的リハビリテーションを提供しており、毎週土曜日には失語症の方を対象とした「失語症デイケア」、上肢麻痺が後遺した方を対象とした「手のデイケア」も実施しています。また、多様な病状に応えるため、訪問看護も提供しております。さらに、外来・訪問・通所リハビリテーション利用の方には、義肢・装具の修理や再作製、ならびにボツリヌス治療、摂食・嚥下機能評価等も病状に応じて実施しています。

 障害を持たれても再び社会のなかでいきいきと暮らしていただけるように、「常に高いゴールを目指す、挑戦する医療」という命題に向かって、最良質のリハビリテーションを提供していく努力を、本年度も続けて参ります。

 最後になりますが、当院は良質な医療者、医学者を社会に提供するために【東京湾岸リハビリテーション研究・教育センター(文部科学大臣指定研究機関)】を有しており、リハビリテーション科医、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、リハビリテーション看護師の教育、そして本邦トップレベルの機器を用いたリハビリテーション医学の研究 🔗にも、積極的に取り組んでおります。これまでに15名を超えるスタッフが当院勤務を経て大学教員となりました。これからも皆様のご支援、ご協力をいただきながら、一歩ずつ進んで参りたいと存じます。

2023年5月