ご自宅でのIVESを使用した手のまひ治療

IVESを使用した訓練風景
当院を退院後も継続した手のまひ治療を行うため、主治医が必要と診断した場合、在宅でIVES(随意運動介助型電気刺激装置)を使用する訓練プログラムを提供しています。
IVES(アイビス:Integrated Volitional control Electrical Stimulator)
麻痺により動きが小さくなった“指を伸ばす筋肉”の動きを検出し、その強さに応じて電気刺激を行い、指の動きをサポートするための低周波電気刺激装置です。
これまでの研究では手を使う頻度が多いほど、手の機能が改善する可能性が高いことが報告されています。そこで、このIVESを装着しながら、在宅で麻痺した手の自主練習や生活内での手の使用頻度を上げる訓練を行っていただきます。また、外来リハビリでは、機器の設定管理だけでなく、患者さんに合った自主練習の提供や生活内での使用推進を目指したリハビリテーションを提供させていただきます。
対象
対象者は、以下の基準を満たす方となります。
指をご自身で伸ばすことが可能な方
当院入院中にIVES管理・使用に関する指導を終了した方
退院後に当院の外来リハビリを利用する方
主治医が臨床所見などからIVES療法の適応と診断された方
実施期間
当院退院より1ヶ月間となります。その期間は、1日8時間程度の装着を行って頂きます。