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理学療法 Physical Therapy

歩行訓練

私達、理学療法士は日常生活に不可欠な基本動作・移動能力の獲得を目指していきます。歩行訓練を進めていく上で、患者さんが実際に生活される環境や屋外を利用した歩行等の応用的な場面を想定して訓練を行っていきます。歩行能力は日々の訓練の中でも常に評価し、最適な難易度での訓練を行っていけるように進めていきます。

歩行訓練|理学療法

最新機器を用いた歩行練習

脳卒中ガイドライン2015において、歩行補助ロボットを用いて歩行練習を行うことは推奨されており(グレードB)、発症3か月以内の歩行不能例に使用すると歩行が可能となる割合が高くなることが示されております。 当院では、積極的に歩行補助ロボットを用いた歩行練習を行っております。こうした先端機器と高い専門技術・知識を要するセラピストが融合することで、より質の高いリハビリテーション医療を提供することを実現しております。

ウェルウォーク WW-2000

ロボット技術に加え運動学習理論に基づいた歩行練習を設計できることから、脳卒中などにより脚に麻痺が出現し歩行が困難となった患者さんの早期歩行獲得に向けた練習機器として有効に作用することが期待される学習支援ロボットです。

麻痺した脚にロボット脚を装着することで、適切なアシスト量で麻痺した足の振り出しや体重支持などを補助できるため、患者さんが潜在的にもつ力を最大限に引き出した歩行トレーニングを実現します。また、転倒防止のための支えがあるため、トレーニングを安全に繰り返し行うことが可能です。能力の回復に合わせロボットのアシスト量を調整することができるため、歩行獲得へのスピードを早められる可能性があります。

機器を装着しなくても、ご自身の歩行状況を前方モニターでリアルタイムに確認できるため、歩行のフォームチェックを行うこともできます。

屋内での歩行練習

患者さんのお体の状態に合わせて、リハビリルーム以外での歩行練習も積極的に行い、様々な環境の中で歩くことに慣れていただきます。 階段の昇降練習も早期より取り入れています。

また、通常の平行棒や杖を使った歩行練習のほかに、坂道(上り下り)上を想定したトレッドミルを使用して歩く練習や、身体を支える力が十分でない方には吊り下げ式免荷装置を使用した歩行練習を行います。

  • 屋内歩行練習|理学療法

    リハビリセンター内の歩行練習

  • 屋内歩行練習|理学療法

    病棟廊下での歩行練習

  • 階段歩行練習|理学療法

    階段昇降練習

  • 歩行練習|理学療法

    トレッドミル上歩行

  • 歩行練習|理学療法

    吊り下げ式免荷装置

  • 歩行練習|理学療法

    移動式吊り下げ装置

屋外での応用歩行練習

病院の外周や近隣の商店街や公園、最寄り駅(京成谷津駅)を利用して、屋外の歩道や人通りの中を歩く練習を行います。また、退院後の生活において、電車やバスを使った通勤や、趣味で買い物・旅行に行きたいと思われる方がいらっしゃるかと思います。そのような方の希望を叶える為の手段の1つとして、当院では公共交通機関(電車・バス等)を利用しての、応用歩行練習を実施しています。退院後の生活により近い環境での訓練を実施し、院内では評価しにくい問題点を見つけ、具体的な対策を考えます。患者さん本人だけでなく、場合によってはご家族の方にも同行してもらい、患者さんの問題点や対応方法を共有・指導させていただいております。

  • 屋外練習(横断歩道)|理学療法

    横断歩道を渡る練習

  • 屋外練習(買い物)|理学療法

    買い物を行う練習

  • 屋外練習(エスカレーター)|理学療法

    エスカレーターの昇降練習

  • 屋外練習(改札)|理学療法

    改札通行

  • 屋外練習(バス)|理学療法

    バスへの乗降練習

装具、福祉用具の充実

「リハビリ=運動療法」ではありません。装具や義足、車いすや歩行補助具といった道具を用いることもリハビリの大切な要素です。 当院では、お体の状態やリハビリの進み具合に合わせて、患者さんに適した道具をご用意いたします。

装具

当院では種類、サイズともにさまざまな装具を取り揃えており、試用しつつ歩行能力の改善を目指せます。 実際に装具が必要な場合は医師、療法士、義肢装具士の連携により適切な種類を選定し、オーダーメイドで作製します。 作製する装具は一人ひとりの好みに合わせて本体のプラスチック部・ベルトの色を選定でき愛着を持って使用して頂きます。

装具|理学療法

福祉用具

福祉用具業者と連携し、車いすや歩行器、杖、クッションなどのさまざまな福祉用具を取り揃えています。入院時から患者さん一人ひとりの身体状況や移動能力に合わせた福祉用具を個人用として用意します。退院時には業者と相談の上、入院時に使用していた福祉用具の継続した利用が可能です。

福祉用具|理学療法

機器を用いたリハビリテーション

各種リハビリテーション機器を設置し、筋力トレーニングや持久力トレーニングを行います。 担当セラピストが患者さんに適した治療プログラムを立案し、一日も早い機能改善を目指していきます。 また、お一人で安全に操作ができる方には自主トレーニングでもご利用いただけます。

エルゴメーター

エルゴメーター|理学療法

ペダリング運動を通し下肢の筋力を測定しリハビリの効果判定ができます。また歩行ができない方にも歩行と同じような筋肉の活動を促す下肢トレーニングが可能です。

自転車
エルゴメーター
体力・脚力を養うために行います。 各患者さんの状態にあったプログラムを担当セラピストが作成します。
背もたれ付自転車
エルゴメーター
上体をシートにもたれて運動ができるため、
安楽に運動が行えます。
交互踏み込み式
エルゴメーター
両手のグリップ部分と連動しており、両手足の運動ができます。
 
ストレングス
エルゴメーター
様々な計測が可能な多機能エルゴメーターです。 左右の脚力が計測ができ、入院中の脚力の変化を比較できます。

電気刺激装置

電気刺激装置|理学療法

筋肉は電気を流すと収縮する性質があります。
それを利用して麻痺した筋肉に電気を流し、収縮を引き起こして運動機能の回復を促します。

免荷歩行練習

免荷歩行練習|理学療法

歩行能力を向上するには歩行練習を繰り返すことが大切です。
免荷装置を使用して患者さんの体重を免荷します。
安全ベルトで吊るされている状態となり、下肢の筋力が低下している方でも早期からの歩行練習を可能とします。

重心動揺検査

重心動揺検査|理学療法

定期的にバランス能力の改善具合を計測します。

認定理学療法士

認定理学療法士とは、日本理学療法士協会が認定している資格制度で、理学療法士の専門性をより高めていくことを目的とした資格です。

日本理学療法士協会は、生涯学習の一環として7つの専門分野から1つ以上を選び、認定理学療法士を目指すことを推奨しており、当院でも沢山の認定理学療法士がその専門性を発揮し活躍しています。

また、当院は、『脳卒中(千葉県に2施設)』、『補装具(全国に3施設)』、『地域理学療法(全国に11施設)』領域の臨床認定カリキュラム教育機関として認定されております。

認定理学療法士臨床認定カリキュラム