作業療法科 科長からのメッセージ
患者さんの意味ある作業の再獲得と生活の再構築を支援する創造力にあふれた作業療法士
当院に入院しリハビリテーションを受ける患者さんは、脳卒中や整形外科疾患を発症(受傷)し、これまでに経験したことのない状況に置かれ不安を抱えながらも生活の再構築を必要としている方々です。生活の再構築は、退院後の生活や患者さん自身の姿を具体的に想い描くことからはじまり、それがリハビリテーションの目標となります。明確な目標を掲げることは、患者さんの主体性を引き出すことにもつながります
患者さん自身が将来を具体的に思い描くこと、患者さんの主体的な生活の再構築…それは、作業療法士がどれだけ良き支援者になれるかにかかっています。患者さんの抱える作業の困難さやこれまでの患者さんの生活や人生を、作業療法士として“知りたい”“わかりたい”と思う熱意とやさしさをもつことが欠かせません。作業療法は「人は作業を通して健康や幸福になる」という基本理念と学術的根拠に基づいて行われます。作業療法の知識・技術・態度を高め、困難を打破する創造力を発揮して邁進し患者様の目標を達成する。そこに私たち作業療法士の喜びがあり、成長があると信じています。
東京湾岸リハビリテーション病院 リハビリテーション部副部長 作業療法科科長坂田 祥子