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骨密度測定装置が新しくなりました

骨密度測定|放射線科

骨密度装置が2023年5月に新しくなりました。

当院に設置の骨密度測定装置は「DXA法(dual-energy X-ray absorptiometry)」を採用し、2種類のエネルギーの異なるX線を用いて人体の骨に含まれる、カルシウムなどミネラル分の量(骨密度)を測定します。この骨密度を測定することにより、骨粗鬆症の早期発見、早期治療を可能にします。骨粗鬆症は全世界の60歳では、女性は3人に1人、男性は5人に1人がかかっている疾患です。

なぜ骨粗鬆症検査を行う必要があるのか?

骨粗鬆症になると骨強度(骨密度+骨質)が低下し、普段では骨折をしないような軽微な外力で骨折してしまいます。

主な骨粗鬆症関連骨折の例としては、背骨の骨折、股関節の骨折、手首の骨折、腕のつけ根の骨折が挙げられ、骨折によって合併症(心肺機能低下など)や寝たきりなど症状の重症化を伴う可能性が高くなります。

骨折にて当院へご入院の患者さんの90%以上が骨粗鬆症を伴っており、骨粗鬆症による新たな骨折を防ぐ為、当院ではご入院時にDXA法による骨密度測定を行っています。

骨密度検査の結果から2次骨折防止を設定する。

入院時に骨密度を測定し下記の例に示す基準としております。

転ばない運動能力・・・バランス訓練、ストレッチ・筋量強化など:個々のリハビリメニュー作成

生活環境の整備・・・屋内でつまづく:家屋の改修指導

骨粗鬆症の治療・・・骨粗鬆症薬の投薬

結果、当院退院時の在宅復帰率、退院時の独歩・T字杖歩行は高水準となっています。

当院の骨密度装置の特徴

およその検査時間、腰椎30秒・大腿骨15秒、体組成10分

一部位の被ばくは胸部X線検査の7分の1ほど

腰椎測定時に骨密度測定だけでなく骨質も測定可能

体組成測定が可能な為、全身の筋肉量を測定することでサルコペニア診断が可能。
※サルコペニア:主に加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態

参照:放射線科のご紹介